名前は永遠に残る

福岡県北九州市のテーマパーク・スペースワールドが幕を閉じた。

私はスペースワールドには里帰りを兼ねて行ったことがある。開園数年が経った頃で、閉園直前の施設に比べるとありきたりなテーマパークといったところだろうか。唯一、実物大のスペースシャトルを見て、無重力体験ができることが楽しみだったかな。アミューズメントパークというよりは科学館といった印象が強かった。

アミューズメントパークならともかく、多額の入園料を支払って科学館へ行こうと思う人は多いわけがなく、スペースワールドのリピーターは少なく、多額の赤字を抱えたことは必然的にたどる道であった。時間はかかったが、そこに気付いたスペースワールドはじわじわと来園者が戻り始めた。

 

同じころ、長崎県大村湾沿いのテーマパーク・ハウステンボスも同じような状況に陥り苦境に喘いでいた。私はオランダ村時代を含めてハウステンボス へは何度か足を運んだ。ハウステンボス もまた、博物館的な要素が強かった。静かな街並みでくつろぎ、異国情緒を味わう場所という印象が強かった。このハウステンボス を再建したのは、大手旅行業者H.I.S.(エイチ・アイ・エス)。注目されるイベントを次々と開催し、特にハウステンボス の街全体を利用したイルミネーションは日本国内ナンバーワンの人気を誇る。

 

ハウステンボス躍進の陰で、車で約2時間ほどのところにあるスペースワールドは地元周辺の憩いの場と化した空気を感じる。閉園前数年は奮闘していたと思うが、施設の老朽化が追い打ちをかけ、時すでに遅しという結果に終わった。

しかし、「スペースワールド」という名前は残る。まず、JR九州・鹿児島本線にある「スペースワールド駅」。駅名称を変更するためには莫大な費用がかかるため、当面はそのまま残るそうだ。そして、おうし座付近の星の命名権を取得して「SPACE WORLD」と名付けた。人類が滅亡するまで、この名前は残るであろう。そして、いつかスペースワールドが復活することを願いたい。

 

 



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